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- 日本公開
- 2015年
- 原題
- 『The Purge: Anarchy』
- 時間
- 103分
- 監督
- ジェームズ・デモナコ
- 主要キャスト
- フランク・グリロ/カーメン・イジョゴ/ゾーイ・ソウル/ジョン・ビーズリー/ザク・ギルフォード/キエレ・サンチェス/ジャスティナ・マシャド/ジャック・コンレイ/マイケル・ケネス・ウィリアムズ/ブランドン・キーナー
※以下ではネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!
予告動画
犯罪者集団の際立ったヴィジュアルが個人的に結構好みである『パージ』シリーズ、第2弾となる今作も人目を引いて厨二心をくすぐる犯罪者集団が登場します。
前作では僕のブログにちょいちょい登場するイーサン・ホークが主人公でしたが、終盤にお亡くなりになったため本作ではバトンタッチ。
キャプテンアメリカシリーズでヴィランのクロスボーンズ役を演じたフランク・グリロが主人公となります。
1作目は舞台が家の中という極めて限定的だったのに加えて余計なことをして事態を悪化させるふかわりょうもどきの息子チャーリーにイラっとさせられましたが、今回は果たしてどうなるのか。
前作のパージから1年後が舞台のホラー映画『パージ:アナーキー』です。
映画【パージ:アナーキー】の簡単なあらすじ
1年に1晩だけ全ての犯罪が合法化されるパージが開始される数時間ほど前、参加する人参加しない人各々はこの夜を過ごすために着々と準備を進めていた。
不参加組であるウェイトレスのエヴァはパージが始まる前に家に着き施錠をする一方、飲酒運転で息子を亡くした警官のレオは犯人に復讐を果たすため自室で武装をしていた。
時を同じくしてシェーンとリズ夫妻もパージが始まる前に買い物をしていたが、その間に何者かによって車を故障させられてしまい徒歩での移動を余儀なくされる。
そしてそれぞれの思惑が渦巻く中、いよいよパージ開始を告げるサイレンが鳴り響く…
不気味な格好良さの犯罪者集団は今作でも健在
前作はチョコレートカラーのニヒルな笑顔の仮面を着けた犯罪集団がメインの敵でしたが、今作ではホワイトカラーの集団が主人公レオたちを追い回します。
この白塗りマンを始めとした集団はパージの参加者なのですが、意気揚々と楽しげにはしゃぐ様子が不気味で良い味を出していました。
©2015 The Purge: Anarchy/パージ:アナーキーより引用
パージの開始は19時からだというのに夕方の時点でこの気合の入りよう。
めちゃくちゃイカしてます。
大々的に取り上げられてる割にはモブ的扱い
そんな白塗り仮面さんたちはDVDのジャケットにも起用されフランク・グリロよりも目立っていますが、本編ではあくまで脇役で名前も明かされません。
人を攫い富裕層に引き渡す代わりに金品を得るただの金目的の不良グループだったというショボい立ち位置、しかも最後は自ら仮面を外して素顔を晒しちゃいます。
インパクトがあるのは序盤の登場シーンだけでまさしく出オチといった感じでした。
中盤以降に彼らがレオたちを攫ったことでストーリーが展開していくのですが、不穏な雰囲気をバシバシと醸し出しているのでもっと『パージ』という制度に絡む重要な役割とかを担わせてほしかったです。
シェーンとリズがまぁまぁ足手まとい
自らの復讐のためパージに参加したレオは成り行きで親子と夫婦の4人を助けることにするのですが、この内の夫婦であるシェーンとリズがイラッとするほど足手まといでした。
戦闘能力に長けた人物ではないので仕方ないといえば仕方ないんですけどね…
レオは最初襲われていたエヴァとカリ親子を助けるのですが、車に戻るとなぜか中には身を潜めて隠れていたシェーンとリズ。
銃を構えて両手を上げるよう声を荒げるレオですが、敵が迫っていたのでやむを得ず夫婦も一緒に連れて逃げることに。
©2015 The Purge: Anarchy/パージ:アナーキーより引用
気性は荒いがなんだかんだ優しいレオに対し、助けられた側のシェーンは仕掛けられたトラップに引っ掛かり身動きが取れなくなってしまったり命の恩人であるレオを訝しがったりとまぁムカつきます。
そして妻のリズも足元にいたネズミに驚いて大声を出し敵に居場所を感づかれてそうになったりと、夫婦揃って足を引っ張りまくりでした。
前作ではふかわチャーリーにイラつかされましたが、今作ではこの夫婦にイライラが募りました。
終盤にこのシェーンは亡くなっちゃうのですが、ここで少しだけ僕のイライラがパージ(浄化)されました。
颯爽と現れるカルメロ一派が格好良い
本作にはレオやエヴァ親子、シェーン夫妻の他に反パージ集団でレジスタンス活動を行う軍団が登場します。
そのリーダーであるカルメロが仲間を引き連れてレオたちのピンチに駆け付けるのですが、このシーンが本当に格好良い。
「ヒーローは遅れてやってくる」とも言いますが、彼らが来なければ恐らくレオたちは全滅していたため、まさしくカルメロ様様です。
©2015 The Purge: Anarchy/パージ:アナーキーより引用
「血を流せセレブども!」
カルメロがパージを娯楽としている富裕層に向けて言い放ったこの言葉が印象的でした、狩る側が狩られる側へと変わるこのシーンは終盤の見どころの1つでもあります。
そしてしれっと前作でサンディン家に入り込んだホームレスがカルメロ一派に加わっているのが良かったです、今後も彼が登場するのか気になるところです。
使用できる武器の境界が分かりづらい
唯一分かりにくかったのがこの『使用できる武器の範囲』です。
パージのルールでは
クラス4以下までの武器が使用可能
なのですが一体どこからがクラス4以上でどの武器はダメなのか、その辺りの言及がありませんでした。
©2015 The Purge: Anarchy/パージ:アナーキーより引用
こんな機関銃を使用してもなんらルール違反として扱われないのに富裕層が使用していたこれよりも小型の銃はクラス4以上と見なされ警告を受けていたので、この辺も腑に落ちなかったです。
なのでもう少しこの辺りについて説明が欲しかったところです。
映画【パージ:アナーキー】の感想を簡潔に

前作よりも舞台の範囲が広がりスケールアップ!
相変わらず登場人物にイラつかされましたが、仮面グループは引き続きGOODなヴィジュアルでした!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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