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- 日本公開
- 2018年
- 原題
- 『悟空傳』
- 時間
- 123分
- 監督
- デレク・クォック
- 主要キャスト
- エディ・ポン/ショーン・ユー/ニー・ニー/フェイ・ユー/オウ・ハオ/ジェン・シュアン/ヤン・ディ/チャオ・シャン
※以下ではネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!
予告動画
今まで孫悟空が主役の実写ってドラマだったら香取慎吾や堺正章が主演を務めていた『西遊記』で見たことがあるのですが、映画は振り返ると記憶にありません。
プライムビデオ内での評価が割と高くて面白そうだな~と思って観てみたのですが、僕にとってはドンピシャな作品でした。
VFXが多く使われていたので以前観た『GOEMON』を思い出したものの、その映画が公開された頃よりはるかに映像技術が進化しておりとても綺麗でした。
そして本作は元々ネット小説が原作にあり、それを実写化したもので2時間を超える大作なので少し長いと感じる人もいるかもしれません。ですが起承転結がしっかりとしていて非常に観やすかったです。
西遊記でおなじみの三蔵法師などは出てきませんが、その分孫悟空の活躍を存分に楽しめるオリジナルストーリーのファンタジーアクション映画『悟空伝』です。
映画【悟空伝】の簡単なあらすじ
天界の天宮には万物の宿命を司る”天機儀(てんきぎ)”というものがあるがこの天命に抗った1人の巨人がいた。しかし天宮に歯向かったものは妖魔と見なされ、魔王となった巨人は神によって打ち滅ぼされてしまう。
魔王の名は孫悟空、敗れた彼の血肉は大地へと降り注ぎそこから万物が生まれた。
猿へと生まれ変わりを果たした悟空は花果山と呼ばれる山で遊んで暮らしていた、しかし天機儀がそれを見付けるとその山もろとも破壊してしまう。
それから300年、神に復讐を誓った悟空は天界へと赴くが行く手には天界の守護神である天蓬(てんぽう)、そして武神の楊戩(ようせん)が立ちはだかった…
笑いあり涙ありと観ていて飽きの来ない物語
物語はまるで少年漫画を読んでいるかのようでした。
冒頭ではアクションを織り交ぜながらも登場人物の多くがボケとツッコミが繰り広げられるのですが、何か以前どこかで観たことあるような雰囲気。
少し考えたら『少林サッカー』や『カンフーハッスル』でした、ああいうノリです。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
そして舞台は天界から下界へと移り衝突していた孫悟空と楊戩、そして天蓬がある事をきっかけに力を合わせるようになり村人との交流や登場人物それぞれの恋模様も描かれ少しほっこりする場面へ。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
しかしそんな時間は長くは続きはしません。
本来であれば悟空たちが下界に降り立った際に村人たちは妖雲によって死ぬ運命にあったのですが、悟空たちが村人たちを助けるために妖雲退治をしたことが結果的に悪い方向へと働いてしまい村人はヒロインである阿紫(あし)の母親である上聖天尊(じょうせいてんそん)とその手下によって天命という名の下、皆殺しにされてしまうのです。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
多くの命が奪われ自身の故郷も破壊された悟空は怒りに震え最後の上聖天尊との戦いへ繋がっていきます。
このように起承転結がしっかりとしていて、その中にも喜怒哀楽の感情が盛り込まれているので男子が好きであろう王道の展開となっております。
精神年齢が小中学生な僕はがっちりとハートを鷲掴みにされてしまいました…
ラストはゲームと錯覚するほどの壮絶なバトル
本作はVFX(視覚効果)が多く使われているのですが、特に戦闘面においてその技術がキラリと光ります。中でも最後のバトルは圧巻の映像美。
FFや新・三國無双シリーズの美麗なムービーシーンを初めて見た時のような感動を味わえて何度か「お~…」と声を漏らしながら観ていました。
とりわけ天眼を開いた楊戩と覚醒した悟空との一騎打ち、そこからの共闘で上聖天尊に挑んでいく姿は僕はナルトとサスケの姿が重なって見えてしまいます。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
この2枚の画像だけで額縁に入れて飾りたいレベルの格好良さ…
ただ少し残念だったのが上聖天尊の操る巨大な大日如来みたいなやつが両手でパワーを溜めて必殺の一撃を放ってくるのかと思いきや、溜めている間に悟空のこれまた巨大化した如意棒で一撃で叩き割られてしまい見せかけだけの強さで終わってしまうことです。
上聖天尊もその後スーッとあっけなく消えてしまうので何だか拍子抜けでした、それ以外のバトルは本当に格好良いんですけどね…
日本人俳優に似てるキャストで親近感が湧く
本作は中国映画なので出演陣のほとんど中国や台湾出身の方なのですが、その中の数人がパッと見 日本人に似ているので邦画を見ている気分にもなりました。
孫悟空
主人公である孫悟空ですが彼はシーンによって2人の日本人に見えてきちゃいます。
それがこちらの2枚の画像、誰か分かりますでしょうか?
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
そうです、タッキーこと滝沢秀明と竹内力ですね。ちょくちょくこの2人に入れ替わるんですけどそれが面白くて愛くるしくなっちゃいます。
スーパーサイヤ人に覚醒後はより猿に近い姿になりますが、それはそれで格好良いです。花果山の灰を頬に押し当てて隈取りのようなメイクを施すシーンも個人的には大好物。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
また僕は吹き替え版で観たのですが、悟空の声優がNARUTOのシカマル役の人だったのでそれも相まってか更に格好良く見えました。
阿紫
ヒロインであるめちゃかわな阿紫たん、彼女は少し菜々緒に似ています。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
上聖天尊譲りの強気な発言や言動、的確なツッコミのできる頭脳を持っているだけでなく、悟空に思いを寄せる乙女な一面も見せてくれるまさしく正統派ヒロイン。
久しぶりにキュンとなる女性でした。
上聖天尊
戸田恵子、最初から最後まで戸田恵子。それ以上でも以下でもありません。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
終盤までは圧倒的な強キャラ感を放っていたのですが、最後の最後であっさりやられてしまうのが本当に悔やまれます。
捲簾(けんれん)
天宮の教育機関、天機塾の塾生であり阿柴に好かれていると思っているコメディ担当。ドランクドラゴンの塚地ですね。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
序盤~中盤にかけてちょくちょく出てきますが言動がいちいち面白くて可愛いです、特に悟空と阿柴がいい感じの時に捲簾が乱入してきて阿柴に怒鳴りつけられるシーンは一種のコントを見ているかのようでした笑
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
しかもこの捲簾、ただ笑わせてくれるだけでなく最後は村人を守るために男気を見せてくれる姿にはグッときました。脇役の中でもかなりいい味を出しているキャラでした。
©2018 悟空傳/悟空伝より引用
初めて聞く単語が結構出てきて理解できない部分も…
VFXを始めとしたCGやアクション面においては言うことなしなのですが、初めて聞く少し難しい単語が出てきて??となるシーンがありました。
字幕版であれば字からある程度意味を想像出来たものの吹き替え版はそうはいかず、結局最後まであまり意味を理解しないまま観終わるという事態に。
天機儀や補天石、石心などは冒頭で説明されるのであらかた意味は分かりましたが、その中でも僕が分からなかったのは『衆生』というワード。
調べてみると衆生とは【心を持つすべての存在】のことで、人々という意味で使われることが多いそうです。
意味が分からなくてもそこまで影響はないかもしれませんが、その意味を知ってから観るとより一層楽しむことが出来ると思います。
映画【悟空伝】の感想を簡潔に

孫悟空×VFXという古めかしさと真新しさが融合したエンターテイメント作品。
映像技術・キャラクター共にレベルが高く男子であればまず好きになると思います、久しぶりにDVDを買って手元に置いておきたい作品と出会いました!
映画【悟空伝】を無料で視聴するには?
現在 悟空伝はいくつかの動画配信サービスで視聴することができますが、オススメなのはAmazonプライムビデオ。実際に僕もプライムビデオで視聴しました。
プライム会員になれば映画以外にもアニメやドラマなといった動画が見放題になるばかりだけでなく、音楽や本なども無料で楽しむことができます。
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本ページの情報は2020年2月9日時点のものです。配信が停止されている場合もあるので、最新の配信状況はAmazonプライムビデオサイトにてご確認ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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