【犬鳴村】あらすじと感想。尻すぼみな怖さと高島礼子の怪演

スポンサーリンク
スポンサーリンク
犬鳴村サスペンス・ホラー

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

  •  公開
    • 2020年
  • 時間
    • 108分
  • 監督
    • 清水崇
  • 主要キャスト
    • 三吉彩花/坂東龍汰/大谷凜香/古川毅/宮野陽名/奥菜恵/須賀貴匡/笹本旭/田中健/海津陽/寺田農/石橋蓮司/高嶋政伸/高島礼子

※以下ではネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!

予告動画

先日友人と久しぶりに映画館へ足を運び大きなスクリーンで映画を観てきました、それがこの『犬鳴村』。

毎年暑い季節になるとクーラーの効いた涼しい部屋で2ちゃんねる(今では5ちゃんねるでしたっけ?)のオカルトやホラーのまとめを読むのが定番なのですが、この犬鳴村に関するまとめも読んだ記憶があります。

今までこのブログで何本かホラー映画を観ましたがその全てが洋画だったので邦画のホラーは初体験、舞台が日本で自分の住んでいる国ということもあるので洋画のホラーよりも臨場感があり雰囲気は怖かったです。

しかし結果からいうと怖いと感じるのは最初の方だけで、物語が進んでいくにつれてホラーというよりも謎解き要素の方が強くなっていきます。

それでも邦画ホラーデビュー作としては中々の怖さだったと思います、最凶のホラースポットとも名高い村の都市伝説を映像化した和製ホラー映画『犬鳴村』です。

 

スポンサーリンク

映画【犬鳴村】の簡単なあらすじ

都市伝説の1つとして名高い『犬鳴村』の真相を探るため真夜中の山中にやってきたとあるカップル、彼氏の森田悠真はあまり乗り気ではないが対照的に彼女の西田明菜は意気揚々と歩みを進めていく。

村に到着し少し探索したところで悠真が少し目を離した隙に明菜が何者かに襲われてパニック状態に陥ってしまい、何とか彼女を助けると命からがら村から逃げ去る。

だがその日を境に明菜の様子があからさまにおかしくなってしまう、心配になった悠真は昔から霊感があり今は臨床心理士をしている妹の奏に連絡を取り付けて助けを求める。

2人に会いに来て話を聞いていた奏だったが少し目を離した隙に明菜が突如姿をくらましてしまい必死に探すが、明菜は悠真の目の前で鉄塔から飛び降りて自殺してしまう。

しかし不思議なことに司法解剖すると死因は”溺死”、その後も悠真や奏の周りには水辺ではないのにも拘らず不可解な溺死を遂げる人物が現れる。

真相を探っていく内に奏は一連の不審死の原因は悠真と明菜が訪れた犬鳴村にあることを突き止め単身向かうが…

 

恐怖の度合いは序盤がピーク

ホラー映画と言えばその恐怖映像の数々が見どころとなりますが、本作では序盤が個人的には一番怖かったです。

特に森田家の長男である悠真の彼女の明菜が犬鳴村から帰ってきてから言動がおかしくなってから悠真の目の前で自殺を図るまでの流れは、そこはかとない不気味さを感じました。

犬鳴村 明菜

©2020 犬鳴村より引用

悠真に電話を掛け会話をしながら笑顔で自殺するそのギャップと地面に衝突してあらぬ方向に曲がった明菜の体の描写は結構なグロさでした…

あとこれは単に自分がビビりなだけかもしれないのですが、明菜の葬儀が行われ親族が嗚咽をあげて泣いている時に客席の右側の方からも鳴き声のようなものが聞こえて(誰か乗り移られた…?)と内心ドキッとしたのですが、たっだそっちの方向にスピーカーがあるだけでした笑

 

またこの序盤の恐怖ポイント以外にも、登場人物の背後にわずかに視界に入るくらいに現れるぼんやりとした幽霊やその体の一部が映り込む演出やトンネル内の暗闇からパシャパシャと足音だけ聞こえてくるジャパニーズホラー特有の”間接的な恐怖”も散見されて観ながら身をすくませていました。

犬鳴村

©2020 犬鳴村より引用

このように序盤~中盤にかけて観客に恐怖心を植え付けさせて物語に引き込ませるという点においては充分及第点でした、しかし物語が進むにつれて恐怖ポイントは少なくなっていきます

 

高島礼子と子役の演技が素晴らしい

序盤の恐怖ポイント以外に良かったのは主人公である森田奏の母親、綾乃役を演じた高島礼子と奏がカウンセリング担当している遼太郎役を演じた笹本旭くんの演技が素晴らしかったことです。

犬鳴村 高島礼子

©2020 犬鳴村より引用

登場してすぐは旦那の晃に頭の上がらない妻という感じで弱々しい感じを醸し出していました。

しかし犬鳴村に行って戻ってこない悠真を助けに行こうと犬鳴村に続くトンネルを封鎖しているブロックをよじ登ろうとして晃に制止させられた際には晃の腕に噛み付いたり、中盤では半獣化しまるで本当の犬のようにガツガツと食べ物を食べるシーンがあったりと、特に怖いという訳ではないのですが「おぉ、マジか…」と女優魂を見せつけられ感心しちゃいました。

 

そしてもう1人演技が良かったのが遼太郎くん。

正確な年齢は詳しくは分からないのですが見た感じだと幼稚園の年長さん、もしくは小学校低学年くらいなのにしっかりと演技が出来ていてなおかつ可愛らしかったです。

犬鳴村 笹本旭

©2020 犬鳴村より引用

下手したらお母さん役の奥菜恵よりも存在感がありました、というよりも奥菜恵が結構有名な女優なのに出番があまりなくもっと出番増やしてもいいのに…と思っちゃうくらいでした

 

ツッコミどころもいくつか…

恐怖度が物語が進むにつれて薄れていくのと同じように、大なり小なりツッコミポイントもありました。

 

クロックアップする村民

これは一緒に観ていた友達が鑑賞後に言ってきた言葉です。

犬鳴村の村民が移動する際によく分からない靄みたいなのがかかってぼやけている描写があったのですが、それが仮面ライダーカブトがクロックアップした際に残像が残るようなときの描写に見えたそうです。

自分はカブトを良く知らないので調べて見てみたら言いたい事は何となく分かりましたし村民が高速移動しているように思えてきて全然怖くなくなりました笑

しかも遼太郎のお父さんは仮面ライダー龍騎で主人公を演じた須賀貴匡なので、犬鳴村は実質仮面ライダー龍騎とカブトのコラボ作品と言ってもいいかもしれません

 

普通に触れるサポート幽霊

物語の中盤以降に登場する物語のカギを握る青年、成宮健司。

犬鳴村 成宮健司

©2020 犬鳴村より引用

奏が幼い頃から祖父母の家の近くの墓に佇んでいる彼の目撃をしていたので幽霊の類であることは間違いないのですが、大人になった奏の近くに再び姿を現します。

危害を加えることは無いものの幾度となく奏の背後にいたりするので奏はその正体を確かめようと意を決して振り向き腕を掴もうとするのですが、本当に掴めちゃいます

奏も恐らく幽霊だと思っていたのでまさか掴めるとは思っていなかったのか、驚いた表情を見せたのが少し面白かったです。

 

車に相乗りしてくる幽霊たち

不可解な溺死を遂げる人物の中には悠真の子分的な立ち位置の男子3人組がいるのですが(下の画像の右にいる3人)、死した後は幽霊として再登場します。

犬鳴村 子分

©2020 犬鳴村より引用

その中でも笑ってしまったのが奏が運転する車の座席に急に現れるというもの、しかし出現しても何か攻撃してくるわけでもなくただじっと奏を見つめるだけ。

兄貴分のお姉さんということで何か恨みがあるわけでもないし犬鳴村の村民でもないので奏に危害を与える要素は何も無いのですが、ただ相乗りしてるだけだったのでもうワンアクション欲しかったです。

また明菜の不審死の真相を探るため悠真と一緒に子分たちも半ば強引に犬鳴村へと続く犬鳴トンネルに連れていかれるのですが、その中で運転手を務めていた子分が霊感があるということで途中で逃げ出してしまいます。

僕が見落としてただけかもしれないですが、その後彼の姿は登場しないので1人だけ助かったのかそれとも他の子分同様にやられてしまったのかが少し気なります…

 

中々逃げない奏と康太

物語の終盤、犬鳴村で捕らわれていた悠真と康太を助け村からの脱出を図るのですがトンネル内で半獣化した村民に襲われます。

犬鳴村

©2020 犬鳴村より引用

そこで悠真とサポート幽霊の健司が奏と康太を逃がそうと村民に掴みかかり動きを封じてそのすきに2人を逃がそうとするのですが、まぁ逃げない。

悠真たちが必死に「早く行けぇ!!」と叫んでいるのに恐怖心で体が動かないのか兄を置いて逃げるわけにはいかないという気持ちから踏ん切りがつかないのかは分かりませんが、あそこで結構な尺を使っていて少しダレてしまいます

結果的には逃げたのですが悠真が少し可哀想でした。

 

最後に仲直りしてるお父さんお母さん

あとは奏の両親の関係性も少し釈然としません。

奏の祖母が犬鳴村出身ということを知ったお父さんは奏になぜ母に冷たくするのかと問いただされた際に「怖いんだ…」や「混ざってはいけない血だったんだ…」という恐れの感情を抱いていてこれもう夫婦関係破綻寸前じゃんって思っていました。

しかしラストで半獣化したお母さんは入院したのでしょうか、退院したシーンのようなものが流れ車いすに乗ったお母さんをお父さんが押してにこやかに笑い合っていたのであの間にそんなに関係修復する?って笑いそうになりました。

 

映画【犬鳴村】の感想を簡潔に

Kou
Kou

序盤~中盤くらいの怖さは結構なもの、でも物語が進むにつれてツッコミどころも増えてくるのでホラー映画としての完成度はう~ん…という感じでした。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!


犬鳴村 (オリジナルサウンドトラック)

コメント