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- 日本公開
- 2006年
- 原題
- 『Nacho Libre』
- 時間
- 92分
- 監督
- ジャレッド・ヘス
- 主要キャスト
- ジャック・ブラック/エクトル・ヒメネス/アナ・デ・ラ・レデラ/リチャード・モントーヤ/ピーター・ストーメア/ダリウス・ロセ/モイセス・アリアス/ラウロ・チャートランド/カーラ・ヒメネス/ジュリオ・サンドオーヴァル
※以下ではネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください
予告動画
作中にプロレスが出てくる作品は以下の2作品に続いて恐らく3作品目でしょうか?
日本のプロレスは全然見ないのですが一時期スカパーでスポーツばかり放送しているチャンネルを契約していて、その時にアメリカのプロレス団体であるWWEの試合を見て少しばかりハマっていました。
特に好きだった選手はシン・カラ、CMパンク、ランディ・オートン、レイ・ミステリオetc(知っている人はあまり多くないかもしれません…笑)ですが、本作の主人公も覆面レスラーです。
WWEのスター選手のような華やかさは持ち合わせていないものの、クスッと笑えてほのぼのと明るい気持ちになるコメディ映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』です。
映画【ナチョ・リブレ 覆面の神様】の簡単なあらすじ
修道院で調理係として働くイグナシオは幼い頃からルチャリブレ(メキシカンスタイルのプロレス)が好きな少年だった。大人になった今でもその思いは変わっていないが修道院ではプロレスは禁忌とされていたため、することはもちろんテレビで観戦することも禁止されていた。
そんなある日別の修道院から1人の若いシスターが派遣されてくる、彼女の名前はエンカルナシオン。イグナシオは彼女を一目見ただけで恋に落ちてしまい、何とかアピールしようとするが別の修道士から阻止され病人の村人の見舞いを命令されてしまう。
仕方なく与えられた仕事をこなしたイグナシオは修道院への帰り道、料理で使うチップスを貰いに寄り道するがそこでホームレスに襲われチップスを奪われてしまう。
途方に暮れながら帰路につくその途中イグナシオはチャンピオンのレスラーであるラムセスと遭遇する、多くの人に囲まれサインや写真をねだられる彼を見て羨望の眼差しを向けていると近くにある張り紙が目に止まる。
それは新人レスラー募集の張り紙だった。賞金が貰えるのに加えて憧れだったルチャリブレになれるチャンスだと思ったイグナシオは翌日、自分を襲ったホームレスをおびき寄せタッグを組まないかと勧誘するが…
全編通してのほほんとした雰囲気が心地良い
本作のジャンルの位置付けとしてはコメディに属するのですが大爆笑するようなシーンはそれほどありません、しかし作品を通して緩やかな笑いに包まれていて今までこのブログで取り上げてきたコメディ映画とは一線を画していました。
ただそれが面白くないのかと言われると決してそうではなく、気負って観るというよりも穏やかな昼下がりにリラックスしながら観るのにピッタリの作品で、こういうのほほんとしたコメディもまた違った意味で面白いし気持ち良いなと思わせてくれた初めての映画でした。
雄大な自然とバックで流れる音楽が心地良さを助長させる
そんな心地良さに拍車をかけるのが舞台となるメキシコの自然と随所に流れる軽快なカントリーミュージック、これがジャック・ブラック演じる主人公のコミカルな演技と相まることで笑えることが出来、なおかつ癒されます。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
ジャック・ブラックのコメディ要素は本作においては結構ありきたりなものが多く爆笑をかっさらうものはあまり見受けられないので、個人的には単なるコメディ映画というよりも笑えるヒーリング映画といった方がいいかもしれません。
ゆったりとした物語にふさわしいゆるふわな登場人物たち
そんなゆったりのんびりしているヒーリングコメディ映画に登場する人物たちも中々のゆるさを誇っています。
イグナシオ
まずは主人公であるイグナシオ。もじゃもじゃ頭にヒゲ、小太りな体系と見た目から笑わせてくるタイプです。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
昔からプロレス好きだけど修道士であるがゆえプロレスが出来ないという矛盾に葛藤しながら日々を過ごしていましたが、様々な出来事が重なり覆面レスラーとしてリングの上に立つことになります。
個人的には自分たちを売り込むためにラムセスたちがいるパーティ会場に忍び込んだ際にバレないように音楽隊に交じって演奏しているふりしていたら客がぞろぞろと集まってきて(あ、ヤバイ…)みたいな絶妙な表情をするシーンがツボでした。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
スティーブン
イグナシオの相方でありホームレス、リングネームは痩せていることからそのまま”ヤセ”、神や宗教は全く信じず科学を信じる現実派。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
痩せているからひ弱かと思いきやイグナシオともみあいになった出会いのシーンでははビンタしたり押し倒したりと普通に運動神経はあります、下手したらイグナシオよりも強いかもしれないです。
常に口が半開きのような感じで可愛いし地黒で少し東南アジアっぽい顔が以前僕が務めていた会社の後輩に似ていて勝手に親近感が湧きながら彼を見ていました笑
チャンチョ
修道院で生活している孤児の内の1人、孤児の中では一番登場回数が多いので存在感があります(物理的にも)。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
イグナシオとは仲良しでシスターや他の修道士には内緒でテレビで放送されているプロレスの試合を見ていた際に覆面を被って試合に出場していたイグナシオに気付いたり、プロレスをしていることをバレてしまったイグナシオが教会から破門された時も別れ際に母親の形見である”幸運のマチェーテ”という刃物を餞別として送るといった行為などから、イグナシオを慕っていることが見て取れます。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
アジャコングを小さな男の子にした感じで可愛かったです笑
エンカルナシオン
本作のヒロインでゆるふわのふわ担当、ただの美女。ふわと言っても天然ではなくその真逆で、戒律には厳しいもののその中には優しさを秘めています。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
この系統の美人どこかで見たことあるな~と思っていたけど分かりました、ジャッキーの作品である『スパルタンX』でヒロインを務めていたローラ・ファルネルです。気になる方は是非一度観てみてください。
エンカルナシオンは真面目でお茶目なことなどしないようなイメージを持っていたのですが、最後の最後でイグナシオにグッジョブポーズをしたのが可愛過ぎてキュンッとなってしまったのはここだけの話です…
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
反対にプロレスシーンは本格的
ここまでゆる~い登場人物についてお話してきましたが、打って変わって本作を構成する上で重要な要素であるプロレスにおいては割とガチめ。
もちろんイグナシオ演じるジャック・ブラックやスティーブン演じるエクトル・ヒメネスはレスラーではなく俳優なので高度な技などは出せず負けるシーンが多いです。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
しかしチャンピオンのラムセスはガチのレスラーだったり(2019年に惜しくも亡くなってしまいましたが…)、それ以外にも多くの本物のレスラーが登場し試合シーンを盛り上げてくれます。
中でもチューバッカの小人版みたいなレスラーが運動神経良過ぎてビビりました、特にレイ・ミステリオの得意技である619をイグナシオにお見舞いするシーンは凄くてテンションが上がってしまいました笑
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
そんな負け続けのイグナシオですが、最後は会場に駆け付けたエンカルナシオンと孤児たちの声援に力を貰いラムセスを倒すのは定番な流れではあるもののエンターテイメントとして充分に楽しむことが出来ます。
©2006 Nacho Libre/ナチョ・リブレより引用
映画【ナチョ・リブレ 覆面の神様】の感想を簡潔に

ゆるい!でもそれがまたいい!そんな作品、大爆笑したいという方には少し不向きかもしれません。
映画【ナチョ・リブレ 覆面の神様】を無料で視聴するには?
現在 ナチョ・リブレ 覆面の神様はいくつかの動画配信サービスで視聴することができますが、オススメなのはAmazonプライムビデオ。実際に僕もプライムビデオで視聴しました。
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本ページの情報は2020年3月4
日時点のものです。配信が停止されている場合もあるので、最新の配信状況はAmazonプライムビデオサイトにてご確認ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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