【来る】あらすじと感想。怖いより格好良いという感情が湧く稀有なホラー映画

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来るサスペンス・ホラー

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

  •  公開
    • 2018年
  • 時間
    • 134分
  • 監督
    • 中島哲也
  • 主要キャスト
    • 岡田准一/妻夫木聡/黒木華/小松奈々/松たか子/青木崇高/柴田理恵/伊集院光/志田愛珠/レギュラー/小澤慎一郎(ピスタチオ)

※以下ではネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!

予告動画

 

夏になると観たくなる映画といえばそう、ホラー映画ですよね。僕の場合は自室にエアコンが無いのでなおさら涼を求めてホラー映画を観てしまいます。

そんな中鑑賞したのが本作品、これはTwitterで少しバズっていたので気になり手を伸ばしたものです。どちらかというと邦画よりも洋画派なのですがホラー映画だけは例外で邦画の方がクオリティが高いのでそこまで得意ではないですが観てしまいます。

以前観た『犬鳴村』は正直に言うと自分が求めていたもの以上の怖さはありませんでしたが、本作は怖さとその中にも格好良さを兼ね備えた今までに観た事の無いようなタイプのジャパニーズホラー映画だったかもしれません。

 

 

2015年の第22回日本ホラー大賞を受賞した作品『ぼぎわんが、来る』を元に日本を代表する豪華な俳優陣を多く起用したホラー映画『来る』です。

 


ぼぎわんが、来る 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫)

 

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映画【来る】の簡単なあらすじ

会社員の田原秀樹は取引先で出会った香奈と結婚し彼女の妊娠が発覚したその日に子育てブログを始め、両親学級に参加した様子を載せたりする事で同僚達からはすっかりイクメンとして認知されつつあった。

そんなある日、秀樹が勤務する会社にとある人物が来訪する。その人物は「知紗さんの事で用がある」と秀樹の後輩である高梨に言伝を頼んだ、しかし秀樹はアポの予定を入れていなかった為に少し疑問に思うがそれ以上に一抹の不安を覚える。

それは知紗というのは香奈が身籠っている娘に付けたばかりの名前でそれを知っている人に心当たりが全く無かったからだ。結局その人物は秀樹がエントランスに行った時にはその姿は無かったが、この一件から秀樹の周りには不可解な出来事が次々と起こり始める。

最初は謎の人物に対応した高梨が体に謎の噛み傷が発生し大量出血、幸いにも軽症だったが容体が急変し瞬く間に衰弱して謎の死を遂げてしまう。更に不可解な出来事は香奈や知紗たちの身にも降り注ぐ。

身の危険を感じた秀樹は友人である民族学者の津田に相談すると知り合いのオカルトライターの野崎と霊媒師の血を引くキャバ嬢、真琴を紹介してもらうが…

 

心霊現象以外にも田舎のシーンや生きている人間に畏怖する

本作では主に謎の存在がもたらす怪奇現象やそれに付随する怖い出来事が見せ場となりますが、個人的にはそれ以上に冒頭に登場する田舎のワンシーンや人間の裏の顔の描かれ方に肝を冷やしました

僕自身田舎に住んでいるという事もあるのでそう感じてしまうのかもしれませんが、秀樹の祖父の十三回忌に同席することになった香奈は見ず知らずの人ばかりの秀樹の親戚の集まりの中に放り込まれ、居心地の悪さを感じます。

まぁ僕だけではないと思いますがこういう集まりって本当に嫌ですよね。ここだけの話僕も父親の実家に親戚が集まる機会が小さな頃は年に数回あったのですが、この時の香奈と同じように気を遣ってあまり好きではありませんでした。

その時の記憶がこの映画を観て呼び起こされたのでホラーではないですが、また別な怖さを感じました。

 

そしてそれと同じくらいに恐怖を感じたのが生身の人間の裏の顔です。

傍から見れば子煩悩でイクメンな周りから見ると『良く出来た旦那さん』という印象を持たれる秀樹が、実は周りから良く思われたいが為にブログのネタになるような事を香奈に強制させるだけさせるけど自分は育児は全く協力的でなかったし、しかも本人に悪気が全く無かったのが怖かったです。

この裏の顔が分かるまでは本当に絵に描いたような理想の家族という感じだったのですが、ホラー映画には不釣り合いでその時点で若干の不気味さを感じる程でした…

 

対する妻である香奈の裏の顔も中々強烈でした。

秀樹は結局謎の存在の犠牲になり命を落とすのですが、秀樹の理想のパパを演じるために長い間付き合わされていた香奈は悲しみよりもどこか開放感を感じている様子。しかも秀樹が亡くなる前から彼の友人であった津田に悩みを相談している内に不倫関係に陥ってしまいます。

そこから段々と気が触れていく香奈、オカルトライターの野崎から盛り塩を貰うのですが彼を玄関で見送るとその盛り塩が入った皿を見下ろしそれを無言で踏み付けて皿を割ります、しまいにはおどろおどろしい笑顔を見せるのです。

来る 黒木華

©2018/来るより引用

もしかしたらこれは本作に登場するどんな心霊現象なんかよりも怖く、ゾッとしたシーンでした。画像だけではどうもその怖さが伝わらないのですが今まで観たホラー映画の怖いシーンでもTOP5に入るくらいの怖さだったかもしれません。

 

今までのイメージが覆るほど俳優陣の演技が良い

そんな怖さを体験出来るのはやはり出演する俳優さんたちの演技が本当に素晴らしいからです、それはもう拍手を送りたい程に。

僕が邦画をあまり見ないのは出演している人が日本人でそれまでの俳優のイメージがあるので洋画と違ってどうも感情移入出来ないという事が理由の1つとしてあるのですが、『来る』ではそんな既存の俳優のイメージをものの見事にぶっ壊してくれました。

その中でも特に印象的だった3人を紹介します。

 

①岡田准一演じるオカルトライター、野崎

まずは本作の主人公で岡田准一さんが演じる野崎です。

実は彼が本編で最初に登場するのは物語が始まってから30分上経ってからなのです、最初は妻夫木聡さん演じる田原秀樹を中心に物語が進んでいくので秀樹が主人公だと思って観ていたのですが、調べてみるとどうやら主人公は野崎の方らしいです。

そんな岡田准一さんと言えばジャニーズのV6のメンバーであることはもちろん有名ですが、それと同じくらい『アクションが出来る俳優』としての地位も築いています。

以前観た『ザ・ファブル』でもそのアクションには目を見張るものがありました。そして時折見せるおとぼけキャラ、とにかく岡田准一さんはスマートで格好良い人物を演じているイメージが僕の中で結構あります。しかし本作においては全く正反対のキャラに。

 

 

一言で言うならば『登場人物の中では一番まとも』という印象を持ちました、心霊現象には普通にビビるし強キャラ感は微塵も感じません、本作においての岡田さんは戦闘能力で言えば下から数えた方が早いかもしれません。

来る 岡田准一

©2018/来るより引用

後ほど紹介する比嘉姉妹の姉である琴子には除霊の邪魔という理由でぶん殴られたりひいてはタックルされてマンションから突き落とされてしまうというオチまで付いていてホラー映画なのにちょっと笑ってしまい「こんなの自分の知ってる岡田じゃない!」と思ったのですが、下のツイートを見てやっぱり自分の知っているアクション俳優の岡田准一さんだなと確信しました笑

 

 

②松たか子と小松菜奈演じる霊媒師の比嘉姉妹

本作におけるスーパーヒーローな立ち位置の比嘉姉妹、そんな2人を演じるのが松たか子さん(比嘉琴子)と小松菜奈さん(比嘉真琴)です。この2人もそれまで自分が持っていたイメージと大きくかけ離れていましたが見た通りイカしていて格好良かったです。

来る 松たか子

©2018/来るより引用

来る 小松菜奈

©2018/来るより引用

僕は昔から結構松たか子さんが好きだったので冒頭に秀樹が琴子の指示で家に『あれ』を迎え入れるシーンで「これもしかしたら松っちゃん(松たか子)じゃね?」と気付いていました。

しかし本作に登場する松たか子さんでは可愛らしさは全く無くとにかくクール(冷酷?)で淡々と物事を進めるタイプの人間です、しかしそこがまた格好良いのです

そして国内最強の実力を持つ事からその人脈も相当なもので、『あれ』に対抗する為に彼女の呼びかけに全国から霊能者や様々な宗派の人々が応じ集結するのも終盤の見どころの1つです。

来る

©2018/来るより引用

対する小松菜奈さんも黒髪ぱっつんという印象が強いのですが本作ではピンクの髪で派手なキャラに変貌しています、しかし琴子よりはインパクトは弱いかもしれません。

 

③柴田理恵演じるインチキ臭いが格好良さは一級品の霊媒師、逢坂セツ子

個人的にMVPをあげたいのは柴田理恵さん演じる逢坂セツ子です。

 

とにかく格好良い、

それも痺れるくらいに

 

もうこの一言に尽きます。

柴田理恵さんと言うと久本雅美さんとよく一緒にいるワハハ本舗のお笑い芸人というイメージしか無かったのでいい意味で裏切られました、まさかこんな演技派な女優の一面を持っているとは全く思いませんもんね。

来る 柴田理恵

©2018/来るより引用

観終わった後、思わず「姐さんパネェっす…」と手を合わせたくなる程の格好良さなのです。もちろん岡田准一さんや松たか子さん小松菜奈さん達も格好良いのですが、彼女はまた別の格好良さでした。

一度は『あれ』との戦いに敗れて片腕を失うのですが、それでもなお最終決戦の際には率先して参戦するのでその姿はまさしく『霊媒師の鏡』と言っていいかもしれません。琴子が信頼しているという言葉を残しているのがその証拠です

また僕が彼女に惚れ込んだのはやはりギャップがあったというのも1つの要因だと思います。秀樹はよくある心霊番組に登場し出演者に対して除霊を行っているシーンをタブレット端末で見て彼女の存在を知るのですが、その胡散臭さにいまいち信用していない様子。実際に僕もそうでした。

だってこんなの見せられたらそりゃ不安にもなりますよね、しかも除霊されているのがお笑い芸人のレギュラー松本くんならなおさらです笑

来る 逢坂セツ子

©2018/来るより引用

ただ本気になったセツ子姐さんを見ればそんな不安も一瞬で吹き飛び彼女のファンになる事間違い無しです、是非その勇姿をその目に焼き付けてください。

 

終わり方に少し疑問が残る

本作で1つだけスッキリしなかったのが最後の終わり方についてです。

ラストは秀樹と香奈の娘である知紗が自身の好きなオムライスのくにでオムライスのうたを歌いながら幕を閉じるのですが、その意図が全く読み取れませんでした

来る オムライス

©2018/来るより引用

この結末にも何か恐ろしい意図があるのか、原作との関連性はあるのか…

色々と考える事はありますが解釈は人それぞれなので本編を観終わった後に今一度振り返ってみるのも良いかもしれません。

 

映画【来る】の感想を簡潔に

Kou
Kou

ラストに疑問が少し残った以外はめちゃくちゃ面白い映画、前半はしっかりと怖く終盤に向かうにつれてホラーだけに留まらずアクション映画を観ているかのようなワクワク感も楽しめて最近観た邦画の中でも上位に入る面白さでした!

 

映画【来る】を無料で視聴するには?

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本ページの情報は2020年9月1日時点のものです。配信が停止されている場合もあるので、最新の配信状況はAmazonプライムビデオサイトにてご確認ください。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 


来る Blu-ray豪華版

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